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~キバれ小鉄。の糞闘記~
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kotetsu.jpgHNの小鉄。という名前は、私が13歳の頃から実家で飼っていた犬・小鉄からもらった。

生きていれば16歳くらい。昨年の11月9日にいなくなってから行方不明になっている。

警察や保健所には連絡したけれど該当なし、父母が近所を探し回っても、とうとう見つからなかった。

これまでも何度か脱走を図り、そのたびに臭~い肥やしの匂いをぷんぷんさせながら帰ってきたのに。今回はとうとう帰ってこなかった。


田舎の安い土地に念願の一軒家を新築。うきうきする両親とは裏腹に思春期の私は転校することが嫌で嫌でしかたがなかった。

引越ししてしばらくは、悲しくて悲しくて毎日が憂鬱だった。

そんな私を見てか、前々から犬が飼いたかったのを知っていてか、両親が犬を飼う許可を出した。

山奥の動物愛護センター、まだ貰い手のありそうな子犬だけがサークルの中に集められていた。

近づくと、みんなが一斉に寄ってきた。そのときの私の目には「可愛い」としか映らなかった。彼らの背後に迫り来る未来なんて考えもしなかった。

違う建屋で悲しげな犬の鳴き声が聞こえた。もうあの声の主はいないんだろう。

群がる子犬の中で一番おとなしいかった子に惹かれて、抱き上げた。

その瞬間から彼は私の家族になった。弱そうだったので、小さくても強くなるようにと小鉄とつけた。

私が結婚するまでの10年間、一緒に暮らした。

父が小鉄の小屋を作ってくれた。小鉄には不釣合いの大きな小屋。

せっかく入れる毛布も外に引っ張り出しては遊んでいた。

朝、学校にいくときはいつも話しかけてから。それを好きだった子に見られてすごく恥ずかしかった。

犬と話す女と思われたろう。。。(^^;

家族とケンカして小鉄のそばで泣いた。小鉄は涙をぺろぺろ。

不釣合いの大きな小屋はそんなとき一人と一匹で語り合える絶好の場所になった。

ふと目を離した隙に、置いていたオヤツがなくなっていたことがある。

小鉄を見ると「何?」って表情、鼻の頭が泥だらけになって尻尾を振っている。

庭のまだ黒い土の部分を掘ると、なくなったオヤツ発見。おかしくて一人で大笑いした。

隣のチビは、虎並みに強い猫。何度も出産していつも子育てをしていた。

子猫が我が家の庭で遊ぶことも多く、時に小鉄の小屋にまで入ることもあった。

そんなときはチビがやってきて、子猫に悪さするやつがいないか目を光らせる。小鉄の小屋で(笑)。

自分の家に入れず、周辺をうろうろする小鉄。

少しでも近づこうものならチビからシャーッッと威嚇されるのだ。

猟犬と鉢合わせしそうになって(声だけ聞こえた)、私を置き去りにして一目散逃げたこともある(爆)。

羽音が草刈機くらいもあるでっかい蜂に遭遇、通り過ぎるまで抱き合ってブルブル震えたこともあった。

心優しく気弱な小鉄。気弱なとこは飼い主に似たのかな。

無知なまま飼ってしまい、躾も体のケアもあまりしてあげられなかった。

それでも小鉄は私が帰ってくるたびに、鎖をぴんと張って、嬉しそうに迎えてくれた。

結婚して家を出て、毎年帰省のたびに小鉄の加齢は目に見えた。

白髪が増えた。毛に艶がなくなった。瞳が白くなった。

散歩に出ると、10歩に1回はがくんと腰砕けになる。それでも嬉しそうに歩いた。

最後のほうは小屋から出てきて出迎えてくれることも少なくなった。

耳が遠くなって、私の帰ってきたことに気づかないのだ。

だから覚悟はしていた。想像して悲しくなることもあった。

それなのに、小鉄は私に最期の姿を見せることなくいなくなった。

もしかしたら、自分の最期が分かっていたのかな。そう考えるのは飼い主のエゴだろうか。

体力も落ちいていたし、力尽きて帰ってこれなかったのかもしれない。

遺体を見ないと実感が湧かない。でも、もう、小鉄は生きていないとなんとなく感じる。

両親は早々と跡継ぎを見つけてきた。名前はコテⅡ(コテツー)。芸が無い。

コテツーは、近所のおばちゃんが牛の番犬にと飼ったのに全く鳴かないという理由だけで、保健所に連れて行かれそうになっていたところを、父が散歩で通りかかってそのまま貰ってきた。

小鉄と似た境遇だ。いらなくなった命。我が家に縁あって来たのは、小鉄が連れてきたのかもしれない。

やっぱり優しいね、小鉄。

そういえば他のワンコとケンカすることもなかった。平和主義だった。

私は一つの命が亡くなるということは、その命が無くなるということではないと思っている。

思い出すかぎり、彼らはそこにいる。空だったり、木だったり、土だったり。彼らは「いる」のだ。

その表現を上手くできずにいたところあるを知った。

この詩をきいたとき自分の中の考えを代弁してくれているような気がした。

あるときフッと感じる風に、光に、鳥のさえずりに。

パラグライダーをしていると、普段の生活の中でも風に意識を向けるクセがつく。

声には出さないけど、そこに私は亡くなった命たちを感じる。あぁ今いるんだな、と。

小鉄や義父の死もそんな風に捉えているせいか、悲しいとはあまり思わない(というと誤解があるか?)。rikinagi-s.jpg

だって彼らはいつでもいるのだから。そして私もいつかは、そうなる。

ずっと小鉄のことを日記に書きたいと思ったまま、一年も過ぎてしまった。

最近作った画像に触発されて、やっと指が動いた。

愛しい小鉄、ありがとう。

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ううう
泣いちまったよ。
この日記は、コピペして保存しておきたいくらいです。
2006/12/27(Wed)21:16:45 編集
無題
身体は仮の姿だって私も思ったりする
でも見えない、触れられない、声を聞けないっていう思いはどうしようもなかったりするよね。

次はごちゃおくんのお父さんが入院・・・
急変することもあるって。年内もたないかもって・・・
いきなりでとにかくびっくりだす。
ごちゃおくんも以前とは変わり果てた姿になってるってのに・・・
えすく 2006/12/27(Wed)21:51:19 編集
無題
由さん>>
小鉄との思い出を楽しく書くつもりが、ちょっとおセンチな感じになってしまいました。
私の初めての愛犬です。小鉄のことを思うたびに、ゴエモンのこともっと大事にしようと思います。

えすくさん>>
寂しいよね。でもどこかにいると思えば悲しくはないかなと思いマス。
お義父さん、急なことで心配ですね。。。
回復されることを祈ります。
小鉄。 2006/12/28(Thu)14:05:04 編集
無題
ううっ。。。ワタシも泣いてしまいました。。。何だかいろんな事思い出してしまった。大事にしないといけないものはたくさんあるよね。ちと立ち止まって見つめられるような気がします。ありがとう☆
命。。。ワタシもそう信じてます^^
ココロの中にちゃんといるから・・・
ゆず 2006/12/30(Sat)00:33:46 編集
無題
年の瀬に泣かせてごめん(笑)。
いろんな思いを抱きながら、新年を迎えるねぇ。
そして、もうすぐゴエモンが五歳に。。。
小鉄。 2006/12/31(Sun)22:39:10 編集
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